『おいのり』という名の授業
2006年09月03日

今朝豊川へ帰り、今夜東京へ戻る。
わずかな時間の中で、友人の経営するカフェに立ち寄った。
名を「Brown Suger Cafe」と言う。
注文をして待っている間に、店の女の子が話かけてくれた。
「あきよし先生、ですよね…」
返事をすると彼女は、かつて小坂井教室で代講として入った私から受けたという、
たった1度の授業の話をしてくれた。
そして「お世話になりました」と笑ってくれた。
それは『おいのり』という、中1の国語の授業だった。
私はかつて1年だけ、国語を専任として担当していたことがある。
今から9年前のこと…。
そんな昔の、たった1度の授業のことを言われ、動揺した。
彼女は私と私の授業(確かに私はあのとき主人公のネコの絵を描いた気がする)を覚えてくれているのに、
私は目の前の彼女が分からない…
とても嬉しかったのと、でも申し訳ないのと、そんな気持ちが交錯して、
そこからはもう目の前のアイスコーヒーを、ただ飲んでいるだけ。
そして出されたおしぼりで、何度も目を拭いただけ。
感じたのは、「やっぱり授業だなぁ」っていうこと。
1度の授業の素晴らしさ。1度の授業の持つ可能性と重要性。
授業ってすごい!!!
そして俺は、今でも同じように、1度の授業に全てを懸けれているだろうか??
覚えていてくれて、本当にありがとう。
~お店にあった本。後からすぐに本屋で買いました~