学ぶとは
2008年02月27日
「学ぶとは心に誠実を刻むことであり、教えるとは共に希望を語ることである。」
私がこの言葉を初めて聞いたのは、TEPの金子先生からだったと思う。
その後東京へ来て、再びこの言葉に出会う。
ベンチャーリンク・グループ(VLG)の理念の一つであったからである。
フランスの詩人アラゴンによるものだと知ったのも、この頃だ。
しかし私は長い間、この言葉の意味が分からなかった。
「学ぶことが、なんで誠実と関係があるんだろう?」
まるで実感が無かったのだ。
転職をし国語を担当するようになって、心に響くようになった。
恥ずかしい話であるが、昔と違ってなかなか覚えられないのだ。
勉強したことが頭に入っていかない。
そして覚えても、またすぐに忘れてしまうのだ。
とても悲しい気持ちになる…。
それでも高校生に授業をするために、学ぶ。
忘れても忘れても、学ぶ。
悲しい気持ちに負けないで、学ぶ。
そんなときに、ふと思い浮かぶのだ。
「学ぶとは心に誠実を刻みこむこと」なのだと。
心が鍛えられる。
そして誠実にならなければ、学ぶことなど出来ないとさえ言える。
今の私と同じような悲しい気持ちを、高校生たちも感じる時があるのではないか??
今日、渋谷での最後の高1の授業。
授業の最後に送ったのは、この言葉でした。
共に希望を語ることの出来た時間であれば良かったと、そう思っています。