甲府にて
2012年07月26日
甲府で迎えた朝。
この街に来るのは、小学生の頃以来だと記憶する。
しかし、先週末とは違い、
本来なら、それは予定になかったことだった。
母方の伯父が亡くなった。
うまくは言えないけれど、
伯父さんは、
親戚の中でも、とても格好良かった印象がある。
笑顔、声、雰囲気、立ち居振る舞い。
どこか憧れのようなものを、感じていた。
だから、私自身の結婚式のときに、
伯父さんが親族を代表して話をしてくれたときは、
嬉しかった。
「人生は長く、スピーチは短く。私はそう思っております」(会場 笑)
こんな風に始まったスピーチ。
ここまで育ててくれた両親に感謝を忘れないように、という話のあとに、
私たちに送ってくれたのは、
「らしく」という言葉だった。
「今日からは、夫らしく、妻らしく、
そして、子どもが生まれてからは、父親らしく、母親らしく。
『らしく』をふたりが忘れなければ、夫婦円満間違いなしと、信じております」
それは、とても伯父さんらしい、スピーチだった。
薫おじさん、
今まで、ありがとう。
私も、私らしく、生きていく。