愛知県豊川市での「のど自慢」
2013年08月05日
さて、先の日曜日は、豊川市からのNHK「のど自慢」でした。
しかし、開始後約15分して「緊急地震速報」が入り、
その後、「地震関連ニュース」に切り替わったのは、皆さんご存じのとおりだと思います。
会場ではその後も収録が行われ、
その様子は、愛知・岐阜・三重3県においては11(日)に放送されるそうなので、
果たして知ってる人が出ているのか、
それはその時の楽しみにしておきたいと思うのですが。。(笑)
ただ、先日の番組内で、気になったことがありまして。
それは冒頭の、小田切千アナウンサーによる豊川市の紹介の部分なのですが、
私は、その紹介があまり適切でなかったように、感じたのです。
(私の先輩もフェイスブックで指摘されていました)
ちょうど録画をしてあったので、文字で起こしてみました。
※カッコ内は、由紀さおりさんの言葉です。
◆ ◆
「さぁ、それではお邪魔しております、愛知県豊川市をご紹介してまいりましょう。
えー、豊川市は、愛知県の東部にあります人口18万人の街なんですね。
元々は東海道の宿場町として栄えた街でして、
多くの人が行き交うこの場所で、親しまれてきたのが豊川稲荷なんですよねー。」
(はーっ、なるほど。)
「商売繁盛のご利益があると、いうことでね、愛されてるんですね~。
そして昔から、この宿場町で食べられてきたのが、お稲荷さん、稲荷寿司、なんですよね。」
(え、珍しい。あれ、な~に??)
「味噌カツ、載ってます。うなぎも載ってます。」
(あらー、贅沢なこと。)
「愛知県ならでは。
市内百か所以上で、この稲荷寿司が販売されているということで、
ご当地グルメとしてね、子どもたちにも、大人気なんですよねー。」
(あらー、美味しそうねー)
(子どもの頃、お稲荷さん、おやつでしたね。私たち)
「そうですよね。子どもは大好きですから。
あのねぇ、11月には、B級グルメで街おこしをする祭典、
B-1グルメが、この豊川で開かれるんですよ。
ですから、稲荷寿司でね、全国にこの豊川をPRしようということで、
B-1グルメ、B-1グランプリ。
ねぇ、はい。
是非ね、皆さん、楽しみにしていただきたいと思いますねー。
B-1グランプリ。はいっ。」
◆ ◆
なんだか、豊川市というより、
稲荷寿司と、B-1グランプリの紹介になっている気もするのですが。。(笑)
それはそれで、旬で大事だと思いますが、
そこに至る部分は、きちんと伝えるべきだと思うんです。
特に気になった点を、赤字で記しています。
・元々は東海道の宿場町として栄えた街
⇒確かに、今の豊川市内の「御油」や「赤坂」は、その通り「東海道の宿場町」なのですが、
文脈としてその後に「豊川稲荷」が出てくるのなら、やはり「門前町」が適切だと思います。
豊川稲荷周辺は、決して「東海道の宿場町」ではないですもんね。
・そして昔から、この宿場町で食べられてきたのが、お稲荷さん、稲荷寿司、なんですよね。
⇒ 「宿場町」に関する点は、上述の通り。
そして文脈上、「この宿場町」とは「豊川稲荷周辺」を指すと思われるのですが、
果たして本当に昔から、稲荷寿司は食べられてきたのでしょうか。
(諸説あるように思います)
・味噌カツ、載ってます。うなぎも、載ってます。
⇒言葉不足だと思うのです。
なぜなら、これも文脈上、「昔から、この宿場町で食べられてきた稲荷寿司」が、「味噌カツ」や「うなぎ」が載ったものだと、
思わせてしまうからです。
書いていて、思いました。
説明って難しいですね。。
でも、このような全国放送で、地域を紹介するのなら、
それを扱うアナウンサーなどマスコミの皆さんは、
そこをもっと丁寧に伝えるべきだと思うのです。
影響力がある方々ですし、それが役割ですもんね。
この間、1分18秒。
こんなにも短い間で、
じゃあ、「タイガーだったらどうするの?」と聞かれる前に、
私も少し考えてみました。
◆ ◆
「さぁ、それではお邪魔しております、愛知県豊川市をご紹介してまいりましょう。
えー、豊川市は、愛知県の東部にあります人口18万人の街なんですね。
奈良時代には、三河国の国府が置かれ、
また後には、商売繁盛のご利益があるということで、
多くの人に親しまれている、あの豊川稲荷の門前町として栄えた街でして、
それらが合併し豊川市になったのが、昭和18年、1943年。
ですからちょうど今年が、市制70周年の、節目の年に当たる訳なんです。
そして、豊川稲荷、豊川市といえば、お稲荷さん、稲荷寿司、なんですよね。」
(え、珍しい。あれ、な~に??)
「味噌カツ、載ってます。うなぎも載ってます。」
(あらー、贅沢なこと。)
「そうなんです。
今は昔ながらの稲荷寿司に、いろいろな食材を載せて、
『豊川いなり寿司』というご当地グルメとして、子どもたちにも、大人気なんですよねー。」
(あらー、美味しそうねー)
(子どもの頃、お稲荷さん、おやつでしたね。私たち)
「そうですよね。子どもは大好きですから。
あのねぇ、11月には、B級グルメで街おこしをする祭典、
B-1グランプリが、この豊川で開かれるんですよ。
ですから、『豊川いなり寿司』でね、全国にこの豊川をPRしようということで、
是非ね、皆さん、楽しみにしていただきたいと思いますねー。
はいっ。」
※緑色部分、付記いたしました。(8月6日14:07)
◆ ◆
ちょっとだけ、長くなってしまうのでしょうか?
お粗末さまでした。