タイガーの「孤独のグルメ」【豊橋・富本食堂】
2013年09月04日
『孤独のグルメ』が人気だということは、先日のブログでも書きましたが、
その後、
私もそんな感じのお店に、行ってみたくなってしまいました(笑)
そこで、「タイガーの『孤独のグルメ』」。
(そのままです)
『孤独のグルメ』風に、気になったお店を、取り上げていきたいと思います。
◆ ◆
ずっと行きたかったはずなのに、
愛知に戻ってきてからも、結局今まで入らなかったのは、
どこかで、迷いみたいなものがあったのだと思う。
私が、学生時代に、
最もよく行った定食屋さん。
「とんかつ定食」が好きで、
それが本日のサービスとして500円で食べられる月曜日(だったと思う)に行くのが、
当時の私の習慣だった。
この日は、月曜日ではなかったが、
別にサービスでなくてもいいやと思って、暖簾をくぐった。
その分だけ、私も大人になったということである。
変わらない光景。
いや、でも学生と思われる女の子ふたりが、
ふたりだけで食事をしていたのは、
ちょっと意外だった。
そういうお店ではなかったはずだ。
「とんかつ定食、ください」
変わらず、一見愛想がなさそうな、おばちゃんに伝える。
しばらくして出てきた、「かつ定」。
(おおっ!!!)
そのご飯の量とおかずに、ちょっと驚く。
学生じゃないんだから、こんなに食べれんぞーと、
苦笑しながら心の中で呟く。
懐かしい味。
ここのとんかつの、脂身のジューシーなところが、
当時の私も、好きだったのだ。
なんだかんだ言って、一気に完食をしてしまった。
いよいよお昼時になり、
お客さんも多くなりつつあったので、
会計のときに、少しだけ、
おばちゃんに話しかけた。
「おばちゃん、20年ぶりぐらいに来たよ。学生の頃以来」
「あぁ、歳とったよー」
「ふふっ、それはお互いさま。でも、変わらんよ!」
「結婚はされた?」
「うん! また来るねー!!」
それは本心で、
きっと私は、また来るのだろうと思う。
お店の隣に、駐車場もあることが分かったし。
結局、居心地のよい場所は、
時を経ても、変わらずによいのだ。
それにしても、
ここに来る若者は、未来があるでいいなぁ。
いやいや、俺らにも未来はあるゼ。
比べると少しだけ、限られてしまってるけれど。