『駅 STATION』

2010年11月20日





豊橋で行われている『とよはしまちなかスロータウン映画祭』で、


初めて、映画を観てきた。


この企画、

こちらにいた時も帰ってきた昨年も、ずっと気になっていて結局行けずじまいだったので、

そういう意味では念願を果たした形になった。


いわゆる名作と呼ばれる良質の映画の上映といい、

映画に関するものが街に飛び出したスピンアウトといい、

とてもよい企画であると思う。


映画好きにはたまらなく楽しい。

(名豊ビルの、ひと昔まえの格調を感じるホールの雰囲気もよい)


ぜひこれからも、続けていってもらいたいものである。





さて、

そうして観たのが、『駅 STATION』である。

正直いうと、高倉健さん主演ということくらいしか、知らなかった。。









昔の映画というと、言い過ぎなのかもしれないと思うが、

今から30年前(1981年/昭和56年)の作品である。

(勿論、すでに生まれていた頃のことである。笑)


昔の映画を見ると、

今に至るまでに、知らず知らずのうちに生じていた変化を、再認識することが出来る。


今回気づいたなかで印象的だったものは、


昔なくて今あるものとしては、やはり「インターネット」であり「ケータイ」であり、

その逆のものとしては、オリンピック選手らに見られる「お国のため」という考え方である。




『駅 STATION』





「つじつまが合わない」

と、取り調べの警察官が言い放つ場面があった。


倍賞千恵子さんは、「男と女だからね」と応えていくのであるが。


つじつま(辻褄)というのは、ここでは物事の筋道のことをさすが、

それは日本に住む私たち自身が、あまり論理的でないのだと、

感じさせる部分でもあった。





それにしても、

雪・寒さ・吹雪・荒波が、印象に残る映画である。


観終わった後で、外に出て、駅前を歩くと、

今のこの世界が、とても明るく感じられる、

そんな映画である。








それでは、最後に、

今夜はこの歌を。。




  



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Posted by タイガーあきよし at 22:03 │ひとりごと
この記事へのコメント
健さんと倍賞さんだけじゃなくて、役者揃いだったね。根津甚八が逮捕される場面とか印象的だな。全般的に雪の場面が多いので、あの夏の場面が妙に印象に残ってます。降旗監督は健さん作品何度も撮ってるし、最も良さを引き出せる人かもね。
Posted by kanegonkanegon at 2010年11月20日 23:03
>かねごんさん
確かに揃ってるなぁという感じはありました。
しかも今とは違う「若い」魅力が、皆さんにあるんですね。
昔の映画も捨てたものではないと、改めて強く思いました。

それにしても、深みがありますね~。
ひと言では表現しにくい、想像して読みとらなければいけない何かが。。
Posted by タイガーあきよしタイガーあきよし at 2010年11月21日 08:58