コラムを書く
2012年10月04日
朝のほぼ全ての新聞に、「コラム」が掲載されている。
それは中日新聞であれば「中日春秋」であり、
朝日であれば「天声人語」、読売なら「編集手帳」、産経は「産経抄」にあたる。
私は読売新聞を読む人なのだが、
この新聞のコラムは文章の構成にしろ、主張に繋げる具体例にしろ、字数にしろ、
職人技と言えるくらい本当に良く書けているなぁと思い、
今のネットの時代に逆行するようであるが、「書き写しノート」なるものを入手し、
その中でも特に感じたものがあるときは、
15分だけ使い、転記をし、
その後で少し、読めなかった漢字や、分かりにくい言葉の意味などを調べたり、
自分が思っていることとの違いを、考えたりしている。
書き写すことで、
読むだけではつい飛ばしてしまうところを、掴むことが出来たらなぁと思う。
使っている時間に対する効果を考えれば、
まさに自己満足で、趣味の世界だ(笑)
さて、コラムと言えば、
先日9月29日付の朝日新聞に、このような見出しをみた。
愛工大名電、野球お預け 天声人語書き写し「修行」
以下、抜粋。
野球するべからず! 今年、春夏連続で甲子園に出場した高校野球の強豪、愛工大名電(名古屋市)に突然の「練習禁止令」が出た。なぜ――。
よく晴れたある日の午後、誰もいない愛知県春日井市のグラウンド横にある合宿所で、丸刈りの野球部員ら約30人が机に向かっていた。日焼けした太い腕に握られたのはボールペン。朝日新聞1面のコラム「天声人語」をノートに書き写していた。
全603文字を一文字も間違えないように、あえて鉛筆ではなくボールペンを使う。最初から最後まで丁寧に書く。最後の1人が書き終えるまで約40分間、沈黙の時間が続いた。
野球の練習をやめ、こうした集中力を養う「修行」に力を入れ始めたのは18日から。その前日、春の選抜大会出場につながる県高校野球選手権の3回戦で、弥富に0―1で敗れた。選抜出場は絶望的だ。
(後略。抜粋ここまで)
おそらく「愛工大名電」という高校野球の強豪校と、自社コラム「天声人語」との関係性を、
取り上げたかったのだと思うが、
(これが他社コラムであったなら、記事にしなかったのではないか。笑)
二つの点で、私は素朴な疑問を抱いた。
一つは、「コラムの書き写し」というのは、集中力を養う「修行」になり得るのかという点。
もう一つは、
物事に対する考え方というのは、新聞社により異なるので、
こうして教育現場で、意識することなく朝日のコラムを使うことで、
時に朝日新聞の考え方が子どもたちに刷りこまれてしまわないかという点。。
Posted by タイガーあきよし at 06:03
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