歴史から学ぶ

2010年09月07日




少し恥ずかしい部分もあるのだが、

感じたことを素直に書いておきたい。




先日、たまたま、精文館書店で目にした、

塩野七生さんの本。



塩野さんは、その大作『ローマ人の物語』等の著作で知られるが、

私自身は今まで読んだことがなかった。。




歴史から学ぶ





さっと目を通して面白かったので、

購入して読んでみると、

これが大当たり!!!!!




歴史から学ぶ
~大当たり(笑)~




「なるほどなぁ」と思わせるくだりが、とても多かった。





例えば。。



(以下、本文より抜粋)


なぜか、危機の時代は、指導者が頻繁に変わる。
首をすげ代えれば、危機も打開できるかと、人々は夢見るのであろうか。
だがこれは、夢であって現実ではない。

この種の現象を、『神曲』の作者で14世紀イタリアの詩人でだったダンテは、
痛みにどう対処してよいかわからなくて、病床の上で輾転と身体の向きを変える病人に例えたのだが、
いくら身体の向きを変えても病気が治るわけではない。
もう観念して、安静にしているしかないのである。
美味いものでも食べ、体力を回復することだけを考えながら。

危機は、英語ではクライシスだが、語源がラテン語の「クリシス」であることからも、
ローマ人にとっては目新らしいことではまったくなかった。
危機に落ち入るたびに、ローマ人は挽回してきたのである。
だが、「3世紀の危機」だけは、挽回につながらず、滅亡につながっていく。

とはいえ滅亡にはまだ200年あったから、この時期に滅亡したのではない。
ただ、以前のようには挽回できなくなっただけなのだ。
そして、そのようになってしまった最大の原因が、政策の継続性を失ったことにあったのだった。


(抜粋、ここまで)




どこか、私たちの近くで、起こっている出来事ではないか(苦笑)




その説得力は、

彼女の背景に、

広大にして強大だったローマ帝国の歴史があることに、ある。






結局、繰り返されるのだ。


そして『歴史から学ぶ』ということは、こういうことなのだと、

改めて強く実感した。




そして、もっともっと多くのことを勉強していきたいなぁと、思った。

そうしないと、何も見えてこない。





とりあえず、まずはこちらも、

時間を作って、読んでいきたいと思ってます(笑)



歴史から学ぶ

  






  

同じカテゴリー(ひとりごと)の記事画像
「ひらがなぷろじぇくと」はじまる〔晃詳〕
巨人ファンの私が広島カープのことを、少しだけ書いてみる〔晃詳〕
映画『メッセージ』を見ました〔晃詳〕
「うんこ」と「おなら」を比較する〔晃詳〕
豊橋の汁なし担々麺「すいか」〔晃詳〕
文体というもの〔晃詳〕
同じカテゴリー(ひとりごと)の記事
 「ひらがなぷろじぇくと」はじまる〔晃詳〕 (2017-11-05 06:02)
 巨人ファンの私が広島カープのことを、少しだけ書いてみる〔晃詳〕 (2017-10-29 06:02)
 映画『メッセージ』を見ました〔晃詳〕 (2017-10-22 06:02)
 「うんこ」と「おなら」を比較する〔晃詳〕 (2017-10-16 11:58)
 豊橋の汁なし担々麺「すいか」〔晃詳〕 (2017-10-09 11:58)

Posted by タイガーあきよし at 13:48 │ひとりごと
この記事へのコメント
あきよしクンに同感。

町の区長を決めるが如く内閣総理大臣が決まる・・・。
任期は1年!

面白がっているマスコミにも、それを見ている視聴者にも責任がありそう。

ワシは余りテレビを見なくなった。
Posted by 伊東きちえもん at 2010年09月07日 20:54
歴史は繰り返す。
でも 少しづつ人は進歩している。
僕は 司馬遼太郎さんが好きです。
Posted by イッシーイッシー at 2010年09月07日 22:37
イタリア在住の友達が生・塩野さんに会ったことがあるそうです。
チェーザレ・ボルジアの本を以前読んだことがあるけれど、
内容はすっかり忘れちゃった!
また塩野さんの本を読んでみます。
Posted by 梅組 at 2010年09月07日 23:11
おもしろそうですね
読んでみます。
Posted by kanekin1kanekin1 at 2010年09月08日 11:37
>きちえもんさん

お祭りの総長じゃないんだから。。
という感じです(笑)

間違いなく、マスコミにも、そして私たちにも責任はありますね。
ついつい目先のことばかり取り上げて、
本質的な部分に辿りつけていない。深掘りが出来ていない。

その本質的な部分が大事だということを、
私たちこそ、学ばなければいけないと思います。

日本のためにも。
 
Posted by タイガーあきよしタイガーあきよし at 2010年09月08日 16:44
>イッシーさん
確かに進歩しているでしょう。
でも、それ以上に、
変わっていない気もするのです。。

司馬遼太郎さんは、そういえば最近ご無沙汰です。
イッシーさんは、司馬さんのどの作品がお好きですか??
また時間のある時に、教えてくださいね☆
 
Posted by タイガーあきよしタイガーあきよし at 2010年09月08日 16:49
>梅組さん
生・塩野さんですか!!!(笑)
それはすごいですね。
どんな会話をされたんでしょう??

内容を忘れて本を読む、亦説ばしからずや。

それもアリだと思います。
私もこの機会に、塩野さんの考えと作品に触れてみます!!
Posted by タイガーあきよしタイガーあきよし at 2010年09月08日 16:56
>kanekin1さん

ぜひ読んでみてください!!!
「おもしろそう」と思ったときが、きっとチャンスだと思います。

もし良ければ、感想もまた教えてくださいね~☆
 
Posted by タイガーあきよしタイガーあきよし at 2010年09月08日 16:59
生・塩野さんのことは、今度、生タイガーさんに直接言いますよ。
ふふふふ。
Posted by 梅組 at 2010年09月10日 16:33
>梅組さん

分かりました。
生・梅組さんから、直接お聞きします(笑)
むふふふふ。
Posted by タイガーあきよしタイガーあきよし at 2010年09月11日 09:01