箱根駅伝考
2012年01月04日
正月2日・3日に行われた今年の箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競争)は、
ご存知のとおり東洋大学が、
全10区中6区間で区間賞を取り、総合・往路・復路で大会新となる圧倒的な速さで、
完全優勝を果たした。
今年は、「新・山の神」と呼ばれる柏原竜二選手(東洋大)が、4年生で最後の走りとなり、
彼の走りを見たくて、
温泉からの帰り道はラジオで、そして家に着いてからはテレビにへばりついた。
そこから復路もずっと見てしまったのは、ご想像のとおり(笑)
それにしても、箱根駅伝は面白い。
最近では、日本の正月の風物詩ともされる。
なぜそんなに面白いのか、自分なりに考えてみました。
以下、主な3点。
1.コースに魅力がある。
都心(東京・大手町)から、いくつもの都市を経て、箱根・芦ノ湖へ。そして再び都心へ。
次々と景色が移り変わっていく。
往復約220kmは、とてつもない長さだ。
しかも山ありと高低差も激しい。
選手にとっては苦しいだろうが、見ている立場では楽しい。
2.ドラマがある。
1のコースとも関係があるが、
「襷」に絡むさまざまなドラマがあり、また生まれやすい。
「ブレーキ」
「繰り上げスタート」
「シード」「予選会」
「伝統」
そして、「山の神」
そこに多くの涙あり、歓喜あり。
いつしか感情移入している自分がいる。
3.日テレにより全国ネットで生放送される。
実は今のように日テレで放送されるようになったのは、1987(昭和62)年より。
意外と最近であることに驚く。
山岳部を走るという地理的条件などから中継は不可能と思われており、
同時に長時間の中継ではたして視聴者が番組を観るのか、たかが関東の大会でスポンサーが付くのかなど多数の難題を抱えながらも、
番組成立にこぎつけたらしい。
(詳細はこちらを参照。「小涌園」の件は、大変興味深い)
しかし、それが行われたことで、こうして箱根駅伝もコースの魅力もそのドラマも、
皆が知るようになったのだ。
そう考えると、日テレが今の人気を作り上げたのだと言える。

いろいろ書いてしまったが、
とにかく、これからも楽しみなのである(笑)
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