『風立ちぬ』
2013年07月21日
昨日より公開となった、
宮崎駿監督作品 『風立ちぬ』を、見てきました。
予告の中に、
「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」
とあるように、
のちに零戦の設計を行う堀越二郎の半生を、
堀辰雄の小説『菜穂子』に描かれたヒロインと共に描くという、
ちょっと強引でいろいろな要素が詰まった映画です。
(もちろんタイトルも、堀辰雄の小説名から来ています)
※さて、ここからは映画を見て私が感じたことになるので、
興味のある方のみご覧ください。。。
実は、最近の宮崎駿監督作品(具体的には『ハウルの動く城』や『崖の上のポニョ』)は、
私の中ではなんだかよく分からないものが多かったのですが、
それと比べると、設定に具体的な要素が多い分、
分かりやすくて良かったと思います。
関東大震災や、銀行の取り付け騒ぎ、
あと欧米諸国との技術力の差など、
当時の空気を感じさせてくれたのも、
歴史好きとしては、嬉しいことでした。
絵は、とても美しいです。
ユーミンの「ひこうき雲」も、合っている気がします。
フィクションとノンフィクションと、
堀越二郎への憧れと、反戦と、
恋愛と、別れと、
とにかくいろいろ詰め込み過ぎだと思って、見ていました。
宮崎駿監督も、
「子供にはわからなくてもわからないものに出会うことが必要で。。」
と、公式パンフレットのなかで語っている部分があります。
そういう意味では、この映画は複雑なのだと思います。
でも、いまこうして作品のことを書いていると、
堀越二郎の清々しさと、彼の九試単座戦闘機の美しさが、不思議と自分の中に残っている、
そんな映画です。
【タイガージャッジ】
★★★★★(5点満点中、満点!)
※あくまでも私の評価です。
ちょっと迷いましたが。。(苦笑)
話題作でもあり、一度は見ておくべきでしょう。
私自身も、もういちど見てみるつもりです。
タグ :映画
護憲か改憲か
2013年07月21日
日が変わって、
いよいよ今日は参院選ですね。
いろんなことを考えて、私も投票してこようと思ってます。
~グーグルのトップページも~
ということで、少しだけ私の考えを述べるなら。。
今回の争点のひとつとも言える憲法改正について、
私は「あり」だと思っている人です。
憲法改正についても、もちろんその度合いがあると思うのですが、
少なくとも、
最近話題に上がる「憲法96条」と「憲法9条」の改正には、
賛成です。
理由は、
現憲法と、現在の社会の間には、
1947年に施行されてから約65年という時間の経過により、さまざまな乖離が生じてしまっていると、
考えるからです。
例えば、
今に始まったことではありませんが、

「自衛隊」。
現憲法施行後の1950年に誕生したものですから、記載はありませんが、
憲法に記載の無いものを保持することが決して良い状態だとは思えませんし、
そもそもこれ、実際には「陸海空軍その他の戦力」ですよね。
同様に、現憲法施行後の社会の変化による、いわゆる「新しい権利」(環境権・知る権利・プライバシーを守る権利等)も、
憲法には記載されていないですよね。
なぜなら、現憲法は今までに一度も改正がされてないからです。
憲法は聖典ではありません。
私たち国民が作った憲法であり(いわゆる押しつけ憲法であればなおのこと)、
その乖離に気づいているのならば、
本来は国民の責任において、変えていかなければいけないと考えるのです。
実態にそぐわない憲法をそのままにしていることこそが、一番憲法を軽視しているのだと思います。
しかし、そうした現実を踏まえることなく、
ただ憲法を改正しなければそれで良しとする、
今まで行われてきた現憲法絶対主義の教育の影響に、
どこかで私たちは気づいていく必要が、あるのだと思います。
タグ :社会