ふるさとは

2007年10月16日


「先生、この詩について教えて欲しいんですけど。」
  
そう言って中間テスト前の高校生が差し出した教科書に書かれていたのは、
室生犀星だった。
  
  
ふるさとは遠くにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食(かたい)となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
      (小景異情・その二)

  
  
  
昨日豊川へ帰り、今朝東京へ戻ってきた。
  
昔も今もとても印象に残る詩である。
そして私はまるで負け惜しみのように、この詩を呟くのである。
  
  



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Posted by タイガーあきよし at 23:58 │日記