偽善も、また善である。
2008年02月12日
あの雪の降った寒い日の夜、 身体の芯から冷えて帰る途中、
マンションまであと少しという浅草ビューホテルの脇の道に、財布が落ちていた。
正直言うと、
その瞬間さまざまな思いが、頭の中をよぎった。
「嫌なものを見てしまった…」
「そのまま見て見ぬふりをして帰ってしまおうか。寒いし。もう遅いし。」
恐る恐る財布の中を見てみると、さまざまなカードと1万5千円ほどの現金。
少額ではないが、決してものすごく大きいという訳でもない。
「お金だけ抜いて、財布だけ置いておこうか…。」
あぁ俺の本当のところはそういう人なんだろうなぁって、改めて気付く。
でも、私自身もかつて財布を落として困ったことや助けてもらったこともあったので、
どうすれば落とした方の手元に確実に戻るか最善の方法を考えて、
結局今まで歩いてきた道を10分ほど引き返し、交番に届けた。
(一応落とし主が現れなかったときの権利だけは申請しておいた。笑)
今日、新幹線の車中で、見知らぬ番号からの電話が鳴った。
「お財布を…、ありがとうございました。」
手元に戻って良かったと思ったし、何より気持ちが良かった。
いろいろな思いはあったが(苦笑)行動して良かったと、そう思った。
私たち皆が行動をしていくことが出来れば、世の中は本当に良くなっていくかもしれない。
Posted by タイガーあきよし at 23:58
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