私が求めているものは
2008年10月24日
「おじいじゃんと同じ大学の法学部に行きたい」と面談で語った彼女が、
自己推薦入試を受けたいと言ってきたのは、5月のことだったと思う。
1次選考は、800字の自己アピールと1600字程度の小論文。
2次は、10000字程度の論文。
「やってみるのはいいと思うけど、それに頼りすぎちゃあいかんよ」
と言って、取りあえず始めた対策。
1次を合格してからが苦しかった。
私自身、それだけの文字数の論文を書いたのは、実は大学の卒論だけである。
だから私だけではなく、
学校の先生や、塾の同じ国語の先生の力を借りて、アドヴァイスを送った。
本当にすごいのは、彼女だ。
自分で内容を考えて、
それだけの文字数をちゃんと書いてきた。
推敲を重ね、本当に苦労して書き上げ、なんとか期限に送ることが出来た。
その後の面接を経て、今日が合格発表である。
「先生~、合格した~!!!」
私の方が、教えられた。
「挑戦してみることの大切さ」
彼女の挑戦から、全ては始まった。
何事もやってみないと分からないものである。
そして、合格を教えてくれたときの彼女の笑顔から。
「私が求めているものは、この笑顔だ」
私は、結局は、周りの人が夢をかなえた時の笑顔を見続けたいだけなのだ。
その笑顔を、支えてあげたいだけなのだ。
【おまけ】
私が伝えたことは、かつて相田さんに教えてもらったロジックのみである。
「こうなんだ」
「なぜならば」
「例えば」
「もし逆ならば…」
「するとどうなる?」
「だからこうなんだ」
相田さん、本当にありがとうございます。