総体予選にて
2009年05月09日
高校総体東三河予選を、しみはんと見に行った。
県大会を目指していた母校の剣道部男子は、
予選1次リーグでの初戦でシード校に敗れ、
あまりにもあっけなくその夢を断たれてしまった。
剣先を合わせ張って勝負をしてこない相手に腹が立ち、
そんな彼らを攻めきれないふがいなさと、
それでも今まで一生懸命練習をしてきた後輩達の心境を思い、
何とも言えない気持ちになった。
特に負けてからの2試合は、後輩達にとって大変な試合だったと思う。
大会を終えた後、車の中で撮影した試合のビデオを見た。
そして、(そんなに経ったとは思えないのだが)20年前の私達の総体予選を思い出した。
実は私達の代も、総体予選2次リーグで敗れ、県大会に行けなかった。
勝つべき試合で、チームが負けてしまった。
あの時の悔しさは、たまに書いていた日記に今も残っている。
当時、私はこの総体予選で県大会へ行けたら、剣道をやめようと考えていた。
ところがそれが叶わなかったことで、私の気持ちの中でぽっかりと1ピースが空いてしまった。
今にして思えば、私はその1ピースを埋めたくて、埋めたくて、埋めたくて、
結局剣道を続けたのだと思う。
高校生の時に果たせなかったチームでの県大会出場は、一般になってから市の選抜チームで果たし、
当時のキャプテンだったしみはんとも、今も剣道を通して一緒にいる。
だから、後輩達へ。
これで竹刀を置いてしまうのではなく、これからも剣道を続けてほしいと思うのだ。
落ち着いてからでいいから。受験が終わってからでいいから。
みんなはまだまだ強くなれるし、
剣道で失ったものは結局は剣道で取り返すしかないと、私は思うのだ。
今日の試合のビデオを見て振り返り、今の自分を乗り越えていってほしいと思うのだ。
後輩達へ、
また母校で、試合で、OB会で、剣を交わすことが出来るのを、楽しみに待っている。