伊勢湾フェリー考

2010年03月26日




伊勢湾フェリーが9月末で廃止に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100324-00000582-san-bus_all




そのニュースを聞き、寂しく思った。

「ETC割引」により利用客が激減、それによる運営会社の負債増大のためだという。




「ETC割引」による影響というものを、

今までも確かにニュースでは聞いてはいたが、

私自身は、正直初めて身近なものとして感じた。




とはいえ、

私もまた「ETC割引」を、ありがたく使っている人である。


魅力は、やはりその安さにある。






私の生活レベルからみる、フェリーの魅力は、


時間が短縮されるということ
(鳥羽-伊良湖岬間が55分。そこから豊橋・豊川へと考えても、間違いなく速い)

運転の負担が軽くなること
(フェリーに乗っている間は、とにかくのんびり出来る)

海の旅であること。
(これはなかなか新鮮であり、味がある)



逆にネックは、運賃の割高感である。
(自動車航送運賃に加え、運転者以外には1名あたりの車両同乗者旅客運賃がかかる)









この伊勢湾フェリーは、海の国道(国道42号線)でもある。




減便で存続を。


単純な私は、そう考えたが、

それでも、人件費や設備費等々で結局やっていけないという判断なのだろう。





でも、四国フェリーの例もある。



まだ可能性は残されてるのかもしれない。

むしろ今回の発表が、きっかけなのかもしれない。



ただ国や県に援助を求めるだけでなく、


フェリーの運賃の割高感を超える「伊勢湾フェリーの存在の新たな価値感」を提示して欲しい。

それが大切なのではないか。




そして、

出来ることなら、存続してほしいと思っているし、

力になれることはしたいと思っている。





【おまけ】

「どすごいブログ」の皆さんの、今回のことに関する記事です。
(アップ順。2回以上投稿されている方は、その最初のものになります)

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Posted by タイガーあきよし at 01:11 │日記
この記事へのコメント
私も香川から兵庫に戻るとき、フェリーよく使いましたよー。
ゆっくりできるし、海も面白いですしね。
この場合、車で行くより時間かかりますがw

高松~神戸間のジャンボフェリーも、存続が危ぶまれたようで、
いちど署名の協力をお願いされたことがあります。
もちろんしてきましたけどね。

ETC割引も考えものですねー。
Posted by あさちゃん at 2010年03月26日 02:07
おはようございます。昨日の新聞によればピーク時が115万人(94年度)で08年度が45万人だということです。ということは、ETC割引は最後の追い打ちではあったかもしれないけど、それ以上の根本的な問題があったんじゃないかなあ。たとえば伊勢参りする人の数が減っているとか…。それに運営会社も、もっと早く危機的状況を地元に話して減便するなど様子を見ながら、今後のことを地元と考えて行く…という姿勢が必要だったんじゃないかと思います。それもせずにいきなり「廃止します。休日1000円の影響です」ってそれはちょいと違うだろうと僕は思いますね。
Posted by kanegon at 2010年03月26日 09:27
kanegon先生おっしゃる通り、ETC割が原因で廃止しますと言うのは確かに安直でしょう。
それだけの事ならば、私も『時代の流れ』で済ませることができましょう。
陸上の公共交通機関ならば、そういうふうに追い込んだ利用者も責任と廃止後の不便さを痛感するべきでしょう。

しかし、伊勢湾フェリーの場合、他に代替方法が無い、と言うことに着目して欲しいのです。
タイガーが海上国道のウィキペディアをリンクしてくれていますので、是非、ご覧下さい。
海上国道は重複を除いて24路線ありますが、対岸へ行く手段が全く無いのは現在、1路線だけです。多くは複数航路があり、主要なところには海底トンネルや橋もあります。

陸上で公共交通機関がなくなるのと違うんです。伊勢湾を大回りするしかないんです

高速道路から遠く、なおかつ、伊勢湾フェリーが無くなれば、渥美半島は一気に衰退します。だから、声を上げているんです。


タイガーが言うように改善見直しのきっかけとしましょう。

政権にしがみつつくがための国策に民間が存続を危ぶまれ、地方主権と言いながら、地方を衰退させる国策こそ、責められるべきではないですか。
Posted by 野入富良人野入富良人 at 2010年03月26日 10:43
…私よく知らないから言うのですが、それでは田原市民や渥美町民の人は「日常的な用事」として伊勢方面へ向わねばならない必要のある人ってどれぐらいいらっしゃるのでしょうか。そういう人が一定数おられるのならばともかく、単に観光などで利用するだけなら・・・と私などは思いますけど。少なくとも豊橋市内の人は別になくなっても困りません。

そもそも本当のところフェリー利用客の人の流れとはどうなっているのか、運行会社はリサーチなどしていたのでしょうか。まずそこからではないでしょうかね。データだって必要でしょう。まずは冷静な分析から始めないといけないでしょうね。
Posted by kanegon at 2010年03月26日 14:43
渥美半島の観光客のピークは2002年。

フェリーのピークは1994年。


このズレから何か拾えそうですね。。。


危機感のなさは半島全体に言えます。狭い地域で競争もない。付き合いだけで仕事が回る。。

昔ならそれで通用したでしょう。しかしながら交通の発達による商圏の拡大に対応するには危機感を持って対応していかなければなりませんね。


廃止を撤回するには住民にもそれなりの覚悟と努力が必要だ。そうのように意識の変革が無ければたとえ行政の補てんがあっても単なる延命措置になってしまいますね。
Posted by てんちょーきよっちてんちょーきよっち at 2010年03月26日 18:59
>あさちゃん
フェリーはフェリーで、
あの独特な感じが楽しいんだよねー。

とはいえ、目的から考えると、
別にフェリーは必要でない場合もある訳で。。

ETC割引で便利になった分、
そのしわ寄せは、やはりどこかにくるんですね(当たり前ですが)
結局は「どちらを優先するか」に、なるのかもしれません。

で、電話もありがとうー☆
Posted by タイガーあきよしタイガーあきよし at 2010年03月28日 23:17
>野入り―さん
確かに、渥美から鳥羽へ続く「道」が無くなる訳ですから、
特にその「つながっている」心情的な感覚が無くなるのは、
大きいですね。
特に、田原・豊橋の皆さんにとっては。
 
ただ、実際のところ、
人や物の「伊良湖フェリー」経由の流れというのは、
どうなのでしょうか??

私は決して、渥美半島の急激な衰退とは、繋がらないような気もするのです。
Posted by タイガーあきよしタイガーあきよし at 2010年03月28日 23:35
>かねごんさん
確かにデータから分析すべきところですね。
(って、当然フェリー運営会社は、行っていると思いますけどね。笑)

そしてETC割引は、
結局は今回の発表の時期を早めただけなのだと、
私も考えています。

ここで配慮すべきは、「気持ち」であり「心情」なのだと思います。
伊良湖から鳥羽・伊勢へのフェリーという「道」の存在は、
地元の私たちにとって、
ある意味数字以上に大きいものであったと思うのです。
Posted by タイガーあきよしタイガーあきよし at 2010年03月28日 23:45
>てんちょーきよっちさん
おっしゃる通りだと思います。
時代は変わっていっています。

自分たちは、どうあるべきか。
今まではどうであって、
今、そしてこれからはどうなっていくのか。

それを踏まえて、特に田原の皆さんは、
きちんと考えていく必要がありますね。
そういう意味で、よい「きっかけ」になるのではないかと、
私は前向きに考えています。
Posted by タイガーあきよしタイガーあきよし at 2010年03月28日 23:51