新しい時代
2010年02月01日
しばらく考えていたことではあるのだが、
今は「新しい時代」なのだと思う。
少なくとも日本の歴史の中で、
寿命にしろ、食料にしろ、情報にしろ、
今ほど一般社会にあったときはない。
例えば、
今からわずか100年前、
1910(明治43)年の平均寿命は、男女ともに約44歳であったし、
(ちなみに現在は、男性約78歳・女性約85歳である)
全てとは言わないが、
普段食べる物に困らないという状態も、増してや「飽食」とか「メタボ」なんていう言葉も、近年までなかった訳で、
情報にいたっては、
テレビ放送開始が1953(昭和28)年、インターネットが民間に普及し始めたのが1995(平成7)年。
今やテレビをつけ、PCやケータイを開けば、情報が溢れ出てくる時代である。
私たちは、「ない」状態に対して我慢してきたことは多くあったが、
「ある」状態のなかでそれを節制してきた経験は少ない。
しかも、今は変化のスピードが、あまりにも速い。
だから社会におけるさまざまな制度も疲弊し、
そしてその状態を作り出している私たち自身も、その状態に戸惑っているのだと考えている。
そんなとき、私たちは、
正直とか、勇気とかいった、不変なもの(原則)は大切にしつつも、
私たちもまた変わっていかなければいけないのだと思う。
進化論を唱えたダーウィンは、次のような言葉を残したといわれる。
「この世に生き残る生物は、最も強いものではなく、最も知性の高いものでもなく、
最も変化に対応できるものである。」
私たちは、世の中の変化に対する私たち自身の変化を、楽しんでいきたいものである。

※写真は本文とは、あまり関係ありません。