ドラフト会議に思う2
2011年10月28日
昨日、
「ルールとはまた別のところに、もっと大切なものがあるのだ」
と書いた。
それは「誠意」である。
日刊スポーツの記事によれば、
日本ハムは菅野投手側へ、事前に指名のあいさつさえも行っていなかったという。
確かにあいさつをすることは、ドラフトの「ルール」ではない。
突如指名をし、指名された選手が歓喜することも時にある。
でも今回は違うのだ。
菅野投手はそのレベルの選手ではない。
ましてや、原監督の親族ではないか。
それを自チームの戦略とやらだけで、突然の指名とは何事か。
彼らの立場や気持ちを考えたのか。
指名をするのなら、きちんとあいさつをして、正々堂々と行うべきであった。
指名をした後で謝罪をするのではなく。
結局のところ、巨人と他球団の誠意を、日本ハムは利用したのである。
そして、菅野投手の夢を踏みにじったのだ。
匿名性のあるネットでは、今回の日本ハムの指名を称賛する風潮がある。
この指名を「勇気ある」とした某球団の監督もいた。
「ルール」さえ守ればそれで良い。
今回の行為は、そういうことである。
この国において大切にされてきたものは、多くの場において失われつつある。
私はそれを危惧している。