「うなごうじ」とは?
2010年04月09日

先ほど牛久保の街を通ったら、
お幟がいくつか立っていた。

おそらく今朝6時という早い時間に、青年や町内役員の方が集まり一緒になって、
立てたのだと思う。
いよいよ明日からお祭りが始まるんだと、
街はそんな雰囲気に溢れていた。
私たち牛久保のお祭りは、「うなごうじ祭」(正しくは若葉祭)という。
どのようなお祭りなのかを、簡単に紹介しておきたい。
◆「うなごうじ祭」とは
4月7・8日に近い土・日曜日に行われる牛久保八幡社の例大祭。
中心となるのは、八幡社と天王社間を行き来する行列である。
(土曜日の宵祭に、天王社にある獅子頭を八幡社に迎え、
日曜日の本祭において、その獅子頭の天王社への送りと、八幡社にある神輿の渡御・還御が行われる)
その行列に、八幡社氏子である上四町(上若組)・下中町(西若組)・裏町(神児組)・寺町(笹若組)が参加する。
行列は、江戸・明治・大正・昭和 そして平成と続いてきた歴史を感じさせる。
各町(各組)は、それぞれの特色を持っている。
名にある「うなごうじ」とは、「うじ(虫)」のことであり、
行列の最後尾を受け持つ寺町の笹踊りの一隊の中にいる「やんよう神」が、囃しながらところかまわず寝ころがる様子から、
その名が付いたと言われる。
牧野古白をはじめ歴代の牛久保城主は、領民をことのほか大切にし、
時に、領民の苦労をねぎらうため、城内に召し、酒食をふるまい、
領民たちは、その酒に深酔いし、まっすぐ歩けず、ごろごろころがりながら助け合って帰ったということである。
その時の喜びを神事に盛りこみ、善政を忘れない領民のこころを今に伝えているとされている。
~牛久保八幡社~
◆見どころ
行列そのもの、ダシ(馬簾)持ち、囃子車、笹踊りなどなど、
見るものには間違いなく事欠かないが、
初めての方に私がお勧めするのは、この3つである。
・やんよう神

前述の通り。
「うなごうじ」の名前の由来であることもあり、おそらく人気ナンバー1である(笑)
行列の最後尾に存在する。
ちなみに、やんよう神は、一度転ぶと自分から立ち上がってはいけないことになっている。
(そのため、ちゃんと起こす係が決まっている)
それは晴れの日でも雨の日でも同じであることから、
天気によって、あるいはギャラリーの皆さんの多さによって、
若干テンションが違うように感じる、
とても人間くさい「神」さまである(笑)
・かくれ太鼓

~写真は、大山です~
八幡社前に並ぶ上四町・下中町の大山にて、
主に行列が八幡社に入るときに行う、稚児舞および囃子である。
(詳しくは今までのブログで書いてきた通りである)
人形のようで、人形でない。
上四町と下中町のものの違いを、是非感じてほしい。
ちなみに、私もこっそりとここにいます(笑)
・神事『三ッ車』
お祭りのクライマックス。
本祭りの日曜夜20:30頃、八幡社前にて。
各町内のダシ持ちが、最後の力を振り絞って、行う。
牛久保がひとつになる瞬間だと思う。
ここでのことは、言葉にできない。
どうぞご覧になってください。
それでは明日からは、牛久保でお会いしましょう。。
以上、タイガーうなよしでした。