つらい時こそ

2010年12月09日




つらい時や、追いつめられた時こそ、

その人の本質が現れるのだと思っている。



そして、私自身は、

つらい時こそ、

過去の自分のつらかった時のことを、思い出す傾向にある。



それは無意識的に、

「過去のつらかったことも、結局乗り越えて今に至るのだから、

 今のつらいことも、乗り越えられないはずがない」

という思考メカニズムが、働くからなのかもしれない。






最も、というと違う気もするが、

「もしかしたら、ダメかも。。」

と思った瞬間は、私にも間違いなくあった。



まだ独り暮らしをしていた頃、

仕事に精神的に疲れ、かつ風邪で体調を崩していたときのことである。



深夜、

真っ暗な部屋の中で、壁に寄りかかりながらエアコンのスイッチを切ろうとしたら、

予測を誤り、私はコンクリート壁に、額を強打した。



それは、今まで私が経験したことのない痛みだった。

額が割れ、出血し、

さらにそこから嘔吐と、便が止まらなくなった。




翌朝、

結局、会社への定時の出社はできず、

その日は夕方から授業の日だったので、

そこに合わせて、江東区大島の校舎に向かうことにした。



額に大きな絆創膏を貼り、頭の痛みをこらえ、

あまりの寒気にマスクをし、

タクシーの中も校舎の中もコートを身にまとったままで。




「ヤバいな」

と思ったのは、

準備を終え、子どもたちを待っている時だった。




替わりの人がいないからとはいえ、

ここまで無理をしていいのかという思いと、

それでも授業をやりきりたいという思いが、

交錯した。

本望だと思った。





そうして授業を終えた私は、タクシーで病院へ行き、

そこで即入院となったのである。











あの時の状態を考えると、

今の私は、まだまだである。


乗り越えることが出来たときの喜びをイメージし、

その状態にあることをも、楽しんでいきたいものである。




  


Posted by タイガーあきよし at 22:03ひとりごと